植物形態学 (plant
morphology)
形態用語 (terms for morphology)
植物形態学 Plant Morphology細胞学 + 解剖学 + 組織学 + 器官学 = 形態学morphology (みたいな)
細胞 cell → 細胞学 cytology 基本形Urblatt --↑← 針状葉(原葉) --↑← 葉状葉 _花弁 --↑← ___萼 --↑← 一次元(線状) + 二次元(面状) = 三次元(塊状): 塊状は[線状と面状]の組み合わせで構成される
Ex. 植物(塊状) = 葉(面状/線状) + 茎根(線状) 器官 organ一応はある作用を営み一定の輪郭を示す植物体の一部 (熊沢 1979)植物基本器官 basic organs: 茎、葉、根 → [茎 + 葉 = シュート (shoot)]
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体制(オーガニゼーション) organization生物体が、細胞・組織・器官のように順次高次化する順位構造をとり、かつ部分間に密接な関係を保ち統合され個体性を成立させていること。体制は、順位関係のみを見るべきでなく、部分的構造のあるものが他構造に対し優位を占め、または体制的機能を有する関係も存在する根 root + 葉 leaf + 茎 stem = 器官 organ → 組織 相似と相同相似 analogy: 機能・形態は同じでも発生的に異なる。ex. ナギイカダ相同 homology: 葉的器官のように形が違うが発生的に同じ
a1. 連続相同 serial
homology: 1茎頂から相同器官ができる場合。1個体内での発生的相同。生理的問題 Ex. 刺形成 -----: 刺の形成 |
1912 Potonie, 1914 Lignier), 1916 Bower, 1917 Kidston & Lang 体制の最も単純な維管束植物 = 二叉分枝 (furcate: (基本的に2つに)枝分かれした) 1930 Zimmermannテローム理論 Telome theory: Rhynia (デボン中期 スコットランド産小形化石陸生シダ植物) 頂端apexに裸胞子嚢を具えたTelomeが立体的に密集し、外側Telome系は不稔となり相互合着し杯状体となり中心部胞子嚢にTelomeか杯状体が合着し珠皮を形成(説) → 1948以降 (after 1948) 1. 花器官の位置関係 - 例外がない
↑ 雌蕊群 gynaecium
葉的器官: 不特定多数・螺旋性・離生 → この法則は広く成立 完全花 perfect flower: 萼、花冠、雄蕊、雌蕊全てが揃っている花↔ 不完全花 Ex. ドクダミ (萼、花冠なし) 三形花: 同一種に3種の花がある
Ex. ミゾハギ: 雄蕊と花柱の長さを異にするものが3種類ある ≈ 穎花: イネ科では1小花が内外穎に包まれる 花柄 flower stalk (adj. peduncled) (花序柄 (花梗, 花序軸) peduncle, adj. pedunculate): 花が直に花軸につかず柄を持つ場合の柄 → 無柄花もある花柄 (小花柄) pedicel(et) (adj. pedicelled): 小花の柄 (adj. pedicellate) (cf. 偽小花柄 pseudopedicel) 軸(花軸、葉軸、中肋、羽軸) rachis (pl. rachises, rachides) 蕾 bud: 花が咲く寸前の状態花 (flower) の位置
頂生花 terminal flower: 花軸先端につく花 Ex. チューリップ → 無限花序に頂生花はない 開放花と閉鎖花
開放花chasmogamous
flower: いわゆる通常の花 = 閉花受精 cleistogamy, chasmogamy (閉花受精する cleistogamous, chasmogamous, 閉花受精の cleistogamic, chasmogamic)
図152. Commelina forkalaeiの開放花と閉鎖花 花形 flower form筒状花(管状花) tubular flower: 花弁癒合し管状。花冠が5裂になる Ex. キリ豆形花(マメ状花) papilionaceous flower = 蝶形 papilionaceous → マメ科(Fabaceae) 唇弁(舌) labellum, lip: ラン科、カンナ等の中央にある1枚の大形の花弁 スミレ花弁: = 上弁(上部2枚並ぶ花弁) + 側弁(花側部2枚) + 下弁(唇弁): 中央にある距を持つ下弁 距 spur (adj. calcarate = having a supr): 花冠または萼の一部が細長く突き出したもの Ex. Viola (スミレ), ヒエンソウ 舌状花 ligulate: キク科特有二形花 dimorphic flower: 同一種で2種類の花を作る場合 Ex. ヒマワリの舌状花と頭状花 capitulum (compound flower) [用語] declinate (adj.) (花弁等が)下向きに湾曲した (Bot.) The bill of the bird is declinate at the tip. その鳥の嘴は先の部分が下に曲がっている |
♂: 雄蕊群 (androecium or androeceum) = 雄性生殖器官 = 雄蕊(おしべ) stamen (adj. staminal, staminate) = 花糸 filament + 葯隔 connective [anther - 半葯 theca, pollen sac] 葯隔 connective: 葯室を連結している花糸先端部分 葯室 anther locule (= microsporangium): 葯の個々の袋 - 普通4つ ウキクサ 1。ヤドリギ・リンドウ 30位 → 二次的なもので本来1 (小胞子が4より多いのは本来ない) 用語: 室 locule (adj. loculed 房・室になった, locular 室の), 単室の (adj.) unilocular, 2室(性) (n) bilocularis → 2室(性)の(adj.) bilocular, 小室のある (adj.) loculate, loculated
二強雄蕊(二長雄蕊) didynamous: 1花中4本の雄蕊 → 2本長、2本短 Ex. Lamium 起源1. 小胞子葉説
幅の広い雄蕊 Ex. Magnoliales (モクレン科、スイレン科), Degeneria Ex. モクレン科 - adaxial (Liliodendronはabaxial), スイレン科 - adaxial (Cabomba - abaxial)
→ 小胞子葉起源ならば、平たい雄蕊につく胞子嚢の位置は一方に集中するはず → 矛盾
遠心雄蕊centrifugal stamen: シュート起源であれば遠心的とならない
→ 雄蕊の発生は他の葉起源の花器官と異なり枝的 葯 (anther)雄蕊の一部で花粉が入った袋全体
葯が雄蕊に対し → 花糸 filament (androphore): 雄蕊の一部で葯を抑える柄 他の花葉との合着(異類合着)萼上生 episepalous: 萼と雄蕊が合着 Ex. Rosaceae: 萼筒に雄蕊がつく花冠上生 epipetalous: 花冠と雄蕊が合着 Ex. 合弁花類の多くは花冠筒に雄蕊がつく 花被上生 epitepalous: 同花被花で花被と雄蕊が合着するもの Ex. Iris 雄蕊着生 epigynoecious: 雄蕊と雌蕊が合着 Ex. ウマノスズクサ科, センリョウ科 合着が極度に進んだもの
ラン科 → 蕊柱 gynostemium 葯弁開葯: 葯室の壁が突き上げ窓のように開いて穴が開く葯 Ex. クスノキ科、メギ科孔開葯: 孔が開いて花粉を出す葯 Ex. ツツジ、ナス 内向葯: 花の中心に向かった面で裂開する葯 Ex. Ranunculus, Adonis, Viola 外向葯: 葯が花の中心から見て外に向かって裂開する葯 Ex. Iris, Parnassia 花糸雄蕊融合 adhesion of stamens単体雄蕊 monoadelphous stamen: 花糸が全て合着し1束となる Ex. ムクゲ、ツバキ二体(両体)雄蕊 diadelphous st.: 花糸合着し2束となる Ex. マメ科の多くは10雄蕊中9本合着、1本離れる n体雄蕊: 花糸が合着しn束になったもの
n = 3 → オトギリソウ 蜜腺(体) nectary蜜(花蜜nectar)分泌器官 - 花内蜜腺 = 多くは花基部維管束欠く。雄蕊起源 ⇔ 花外蜜線 extrafloral nectary = 花以外の植物器官 [ 花粉分析 ] |
= ♁: 雌蕊群gynoecium = 雌性生殖器官 雌蕊(めしべ) pistil: 心皮carpel → 雌蕊 = 子房 ovary (胎座 placenta) + 花柱 style + 柱頭 stigma 雌蕊は、ただ1つの単位ではなく雄蕊と形質的に大分異なる → 胎座様式 単心皮 (単心皮のadj. monocarpellary, monocarpous): 1本の雌蕊が1枚の心皮で作られる (pistillate, adj. 雌蕊の(ある)、雌蕊だけある) → 雌花 pistillate flower 子房ovary (pl. -ies)雌蕊の長い円柱状物下の膨らんだ部分の胚珠が入る所。1-数個の心皮が結合したもの子房室 ovarian locule: 各心皮が作った部屋で1-多数の胚珠が入る 子房壁: 子房室を囲む壁 隔壁 septum (pl. -a) (adj. septate): 子房各部屋を仕切る壁 (↔ 無隔壁 aseptum, adj aseptate) 狭い隔壁がある angustiseptate ↔ 広い隔壁があるlatiseptate 子房柄 gynophore: 子房の元にある柄 Ex. 長いものでは落花生の柄胚珠(卵子) ovule花後種子 (seed) になる器官種属間変化少。寄生植物 = 胚珠退化
直生胚珠: 胚孔が上にある真直ぐな胚珠 珠孔(発芽孔) micropyle: 胚珠自由末端部で珠皮の間にある小さな開孔 胚柄 suspencer: 胚と基部細胞との連絡部分 → 栄養供給 胚心 nucellus: 胚珠中で雌雄配偶体が発達する部分の組織 合点 chalaza: 胚珠内で胚珠と胚心の結合する部分 柱頭 stigma雌蕊先端部分の花粉を受ける所。粘液分泌や羽状分裂し受粉しやすい機構の発達した種もある心皮 carpel雌蕊を構成する器官(葉が変形したものという説) → 胚珠が入る子房壁部分 (adj. 心皮があるcarpellate)。果実時: 心皮 → 果皮心皮間柱 carpophore: 花軸が心皮間を伸びるもの (菌: 子実体) 離生心皮 apocarpy合生心皮 syncarpy 心皮閉じる = 被子植物 → 不完全なものもある(不完全被子植物 conduplicate Ex. Degeneria, Drimys)
Drimysでも柱頭が、合着により限定されていく傾向
→ どちらも葉的ではなく筒状に発生している ___(1)__________(2)__________(3) (1) 子房上位 superior ovary (adj. hypogynous)
子房は花床の上
子房は雄蕊・花被片の付根より下
子房は雄蕊・花被片の付根より下 花床が窪み子房が埋まる。花床内面と子房壁は合着(子房下位に含める) 胎座 placenta子房中の胚珠が着生する場所(= 胚珠のつく所)珠柄 funiculus: 胎座に胚珠を付着させている柄 臍(へそ, helium): 種子にある珠柄の痕 種阜(ストロフィオール) strophiole: 種子の臍(珠柄との接点付近にある珠孔付近)にある珠皮起源の付属物胎座配列 placentation1) 側膜胎座 parietal (and marginal) placentation胚珠が心皮側方縁辺に位置し、縁辺が合着し胚珠は合わさった側に着く。前心皮pre-carpelは葉的で原始的様式と考える。3 carpels - 1 room エンドウ、スミレ、キュウリ + 縁辺胎座: 1個の心皮からなる1室の子房で、心皮の合わせ目に胚珠がつくもの Viola 2) 中軸胎座 axial placentation (axially or axile) 胚珠をつける心皮縁辺が子房中心で合一する。子房の部屋は心皮数だけ存在。合一部分が子房の中軸を形成。Ex. Trillium, Lilium, Iris 中軸胎座 3) 特立中央胎座 free-central (and basal) placentation 花托部分が子房部屋中央に棒状突出し胚珠がつく。Ex. Dianthus, Cerastium. 3 carpels - 1 room 中央の柱の起源
a) 軸 +) 基底胎座 心皮が合生して生じた1室の子房の基底に1胚珠があるもの Ex. ソバ、クルミ 花柱 style雄蕊の子房と柱頭の間の部分 (花柱枝: 花柱が上部で分枝する時の枝)蕊柱: 雄蕊と雌蕊が合着し一体となったもの Ex. ラン科、ガガイモ科
等花柱性 homostylous,
homostyly: 雌蕊の長さ同じ (等花柱/同型花柱 homostyle)
二形花柱性 distyly → 短花柱花 thrum type /長花柱花 pin type |
複数の花弁 (petal) が集まった器官 → 1つの花上にある花弁 petalの全て
花粉媒介者の標識 合弁花冠 花冠形状筒状花冠 disc corolla (disc floret)高坏形花冠 hypocraterimorphous corolla (hypocrateriform): Primula ? 先端平開で細い筒部がある 離弁花冠 choripetal 舌状花花冠 ligule 車形花冠 rotate corolla: 大きな裂片が開出spreadingし花冠筒が短いもの Ex. キュウリグサ
花托(花軸, 花床) (receptacle)花柄先の花(束)の付着する部分一般に短縮し花弁輪、雄蕊輪、心皮輪等の各花輪(floral formation)を同心円状に生じる 花盤: 花床の一部が盤状、環状になったもの 花托付随物 accessory不稔付随物 sterile appendages: 種子形成に直接関与していない器官1) 萼 calyx (pl. calyces) 萼片 sepals: small, leaf-like, (inconspicuous, not colorful) 合片蕚 gamosepalous calyx: 蕚片下部が互いに合着している → 筒状、皿状、盃状
萼筒 calyx tube:
下部の合着している部分 離片蕚 chorisepalous calyx: 蕚片が1枚1枚離れている Ex. アブラナ、ケシ、スミレ 2) 花冠 corolla花弁 petals: large, petaloides, (conspicuous, colorful) 花被 perianths.l. 雄蕊雌蕊を囲む萼(= 外花被)と花冠(= 内花被)
花被片 tepal: 花被の1つ1つ → 外花被片 outer tepal, 内花被片 innter tepal
裸花(無花被花) naked flower: 花被必要としない受粉(風媒介等)に多 Ex. ヒトリシズカ、ドクダミ、Salix
宿存性萼 persistent calyx: 花が終わっても落ちない萼 Ex. ナスのヘタやホウズキの袋 = 花蓋: 外花蓋 = 蕚に相当、内花蓋 = 花冠に相当 1) 萼 sepals と花弁 petals が同形同質 → 花被片 = petals 2) 萼片 calyx と花冠 corolla 萼筒: 萼片が癒合し筒状になっている部分 花被 (perianth )の輪列が異なる場合
outer = 萼片, inconspicuous, not colorful, thick in texture
退化弁花 apopetalous flower |
花の構成要素(花被片・雄蕊・雌蕊・蜜腺等)の配列を規則に沿い模式化した図
構成要素の位置は付着点の位置で表す Grisebach 1854) 花式 (floral formula)Campanula mediumの花式図。黒破線部が断面。1: 主軸; 2: 横断面; 3: 小苞葉 (bracteole); 4: 外葉 (subtending bract) |
花をつけた複数の茎の集団(花は植物体特定部分に1つずつ着くこともあるが、植物体の1部に多数が一群をなし着くことが多くその一群の配列) (熊沢
1979) → 花 flower = (花序の1つ1つ)との違いに注意 → イチジク・タンポポ等も花序構成 果序 infructescence花序 → [成熟] → 果序小花序 cymule: a small cyme, or one of very few flowers 花葉の配列と分化順序: 普通葉の葉序と大きな違いはない螺旋葉序 vs 輪生葉序 + 花葉数減少/花床短縮/放射対称性消失
栄養枝 vegetative branch = 枝 branch A. 無限花序 (indefinite or indeterminate inflorescence)
複合花序 compound inflorescence
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Gnetales3属Ephedra (マオウ): 胚珠中にマツ属類似の蔵卵器を形成。他2属は作らない Welwitschia (ベルベチア), Gentum (グネツム): 全て胚珠が子房で包まれていない Coniferalesイチイを除くと花の形態に大きな相違はない 雄花: 短枝上に鱗片葉類似物が集合し松掬状生殖器官を持つ。無花被だが全体を1つの花と見なせる雌花: 各鱗片の中に種子がつく 鱗片scale: 生物体表面に生じた鱗状のもの (adj. scaly 鱗状の, 鱗片に覆われた)
種鱗(退化することがある)
[ 内部形態 ] |
群葉 foliage1個体あるいは1シュートにおける全ての葉(とその配置)葉頂端近くの側面: 外生的に隆起。始め = 頂端成長、後 = 比較的基部の細胞の増殖成長 同時に葉縁分裂組織活動により平面的に葉拡大 ? 葉最先端部分: 葉全体では最古の永存組織 向軸分裂組織adaxial meristem: 葉で向軸的に存在する分裂組織 → 葉柄・葉脈厚さ成長 無限伸長成長は行わなず背腹構造がみられる機能 → 光合成、呼吸、蒸散等 - 針化や痕跡化した葉もある 葉の起源 origin of leaf: 大葉シダ O ↔ 小葉シダ ×図. 葉の形態 (無葉, 葉がない adj. leafless) 葉柄 (leaf)stalk, petiole: 葉身-茎間の細い部分 ↔ 無柄 adj. 葉柄の petiolar, 有柄の petiolate, 無柄の stalkless 貫穿葉 perfoliate: 葉中央部を茎が貫通したような葉 葉鞘 (leaf) sheath: 葉基部の茎を囲み鞘状となる部分 Ex. イネ, カヤツリグサ
adj. ochreate 葉鞘がある, adj. basifixed 基部で付着した 托葉鞘 ochrea (pl. -e) (adj. 托葉鞘がある ocreate) 葉舌(小舌) ligule: 葉身-葉鞘の境にある舌状の小片 Ex. イネ葉腋 axil: 茎から葉のでる分かれ目の部分。芽は普通ここにできる 葉枕 pulvinus: 葉柄(小葉柄)基部の茎につくところ → Albizia julibrissin葉の開閉運動部分 托葉 stipule: 葉柄基部にある葉の付属体
葉間托葉(柄間托葉): 托葉のある葉が対生した際に輪生状に並んだ托葉 機能分類茎生葉(茎葉) cauline leaf (cauline adj. 茎の)根生葉(根出葉) radical leaf (radicular leaf): 根元から出る葉。真の根から葉は出ない ロゼット rosette (adj. rosulate ロゼット状になった): 根生葉重なり合い、地面に平たく放射状に広がる葉群 浮水葉(浮葉): 水面に浮かぶ葉 沈水葉: 水生植物において水面下の葉 ヒルムシロ、サンショウモ等は浮水葉、沈水葉両方を持つ 捕虫葉 insectivorous leaf: 食虫植物が動物を捕まえ消化吸収作用をする葉捕虫嚢(捕虫袋): 動物を捕える袋 タヌキモ、ウツボカズラ 苞 bract (adj. bracteate, bracteal)= 苞葉 bract leaf: 花・花序下部にあり蕾を包んでいた葉 (↔ 苞葉のないebracteate, bractless)苞片: 個々の苞 → 花序の部分にある葉が変形
高出葉: 茎上部(花付近)に出る葉 = (一般に)苞葉 総苞 involucre (adj. involucrate, involucral): 花序基部の苞
→ 総苞片 phyllary (pl. -ies),
involucral scale or scale: 総苞の1枚1枚 小総苞片 involucel segment: 小総苞の1枚1枚 殻斗 cupule (adj. capular): 多数の苞葉が合着した杯状か袋状の総苞 Ex. ナラ類の基部包む椀状のもの 葉的器官 foliar organ phyllome子葉 cotyledon 子葉 普通葉 foliage leaf 普通葉 鱗片葉 scale leaf 低出葉 cataphyll | Shootの相対的 苞葉 bract 高出葉 hypsophyll | 位置による 萼片 sepal | 花弁 petal | 花葉 floral leaf 雄蕊 stamen | 心皮 carpel | 用語foliaceous 葉のある、葉状のleafy 葉に覆われた、葉が茂った。葉からできている、葉で構成される。葉に似た、葉状の leafy plant 葉の多い植物、観葉植物 -phyllous (connective) -の葉を持つdecurrent 沿下の(葉が茎に流れる等) ↔ nondecurrent 沿下しない |
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0: 鋭先形 apiculate, 1: 鋭尖頭 accuminate, 2: 鋭頭 acute, 3: 鈍頭 obtuse (adv. -ly), 4: 円頭 rouundate (先が円い end-rounded), 5: 凹頭 emarginate (> 小凹形 retuse), 6: 凸頭 cuspidate, 7: 円頭凸端, 8: 尾状 caudate, 9: 芒形 aristate, 10: 噛切れた形bitten, 11: 漸鋭形attenuate-acuminate (adj. acuminate 先端の尖った) 鋭先形apiculate |
1 全縁 (entire), 2 波形(間隔広め) (undulate, corrugated), 3 細波状 (repand), 4 円据歯状 (crenate), 5 据歯状 (serrate), 6 小据歯状 (serrulate), 7 歯状 (dentate), 8 小歯状 (denticulate), 9 毛縁 (ciliate), 10 長毛縁 (fimbriate) (房状縁がある), 11 二重据歯状 (double serrate), 12 鋭浅裂 (incised) (牧野 1977) 全縁 entire: 葉縁に切れ込みがない鋸歯 teeth (adj. toothed, serrate, serrate, serrated): 葉縁で形や大きさが大体揃い斜め前方を向く切れこみ 重鋸歯 biserrate (複鋸歯, 二重鋸歯 double serrate): 鋸葉に大小あり、大小が繰り返され見られるもの
形状: 細歯牙(小歯牙) denticulattion (adj. denticulate): 細鋸歯に似るが二等辺 2歯の(ある) (歯が2本ある、歯状突起が2つある) bidentate 欠刻 indentation: 葉縁が不揃いに切れ込み、その縁に大小の鋸葉がある |
1: 漸鋭尖形(漸先形) attenuate: 段々細くなる, 非常に細い真っ直ぐな楔形 (adj. cuspidate 先端が尖った, pointed 尖った/鋭い, acutish 尖り気味, blunt 尖っていない), 2: 楔形 cuneate, 3: 切形 truncate (ほぼ切形sub-), 4: 心形 obcordate (heart-shaped), 5: 耳形 auriculate, 6: 鏃(やじり)形 sagittate, 7: 鉾(ほこ)形 hastate (spear-shaped)* [*: 全形にも用いる用語] 1: 有葉柄 petiolate. 2: 有葉鞘 sheathing. 3: 無柄 sessile. 4: 抱茎 amplexicaular. 5: 突抜 perfoliate. 6: 茎に流れる decurrent. 7: 突抜葉からなる connate-perifoliate. 8: 盾型 pelate, shield-shaped |
膜質 membranaceous, membranous < 草質 < 洋紙質 < 皮(革)質 [硬]
乾膜質 (表面が)ビロード状の velutinous 脈がある vined, nerved (脈が目立つ veiny), 筋(脈) nerve 3脈がある trinerved 網になった/網で覆われた netted粘着質の adherent (粘着性がある adhesive, mucilaginous, 粘着性の glutinous, viscid, sticky) |
裸子植物 双子葉植物 単子葉植物 無______普通一対___?
複葉___________斜行枝_____サンショウ
横断面 例外 = ヤツデ・フキ |
ニレ、カバノキ、ブナ科: 対で鱗片ができ真中の何もない所から葉柄形成 カナメモチ 前川説 (前川 1969)仮葉 (偽葉) phyllode or phyllodium葉身がなく葉柄が葉身に変化した葉仮葉説 (phyllode hypothesis) Kapler (1973) 高山植物の葉 leaf of alpine plantsガンコウラン___ツガザクラ________Erica (Ericaceae)
1953 Hagerup: Erica, ツガザクラ、ガンコウランで1科 |
針(刺針)1. 葉針: 起源 = 葉。サボテンの刺は機能的に同じではない 2. 茎針: 起源 = 茎。ハリエニシダ = 普通葉作らない。ムレスズメ, ヒイラギCitrus trifoliataの刺 (熊沢 1969): 鱗片葉の1つが刺 → 茎針 機能
棘 (英語では多様)
毬(いが) bur: 棘状外皮 巻きひげ枝や葉の一部が細長い蔓に変形したもの
枝 = ブドウ、キュウリ Ex. ツタ巻髭先端 |
葉脈vein: 1本1本の脈, venation: (葉)脈系 - 葉全体に走る葉脈 小葉脈veinlet: a small or secondary vein [用語] percurrent (adj.) (葉脈が)全体に走っている extending from base to apex, such as a well-developed primary axis1. 網状脈reticulate venation葉脈が網目のように結ばる(reticulate 網状の/網目に覆われた, reticulation網目状)細脈: 側脈と側脈の間を結ぶ細い葉脈 深裂 (partite, incised, adv. -ly): 縁が深く切れ込み、中央近くまで達していること ↔ 浅裂lobed 二(浅)裂したbilobed (二裂のbifid) 三(浅)裂したtrilobed (三裂のtrifid) < 三深裂したtripartite a. 羽状脈網状脈のうち、葉の中央に太い主(中央)脈があり、その両側に側脈が走っているもの 羽状裂: 羽状脈を持つ葉の裂け方 全縁 entire (≈ 無裂 unlobed ) < 羽状浅裂 lobate (pinnatilobate, pinnatilobulate) < 羽状中裂 cleft (pinnatifid, pinnatilobed) < 羽状深裂parted (pinnatipartite, pinnatisect) < 羽状全裂(中央脈まで裂ける) 3つに分かれた (adj.) triparted b. 掌状脈 palmatifid (digitate) venation葉柄先端から数本の太い脈がでている 掌状裂: 掌状脈を持つ葉の裂け方 (深い掌状 palmatisect) 掌状浅裂palmately lobate (Acer mono) < 掌状中裂 palmatilobed (Cacalia delphiniifolia) < 掌状深裂palmetely parted (Acer palmatum) < 掌状全裂 (Acer palmatum, Sanicula chinensis f. dissecta) (鳥)足状pedate (adv. -ly) 2. 平行脈原則として葉基部から数条の葉脈が平行して走る3. 叉状脈二股に分かれる分岐を繰り返す
[用語] Ginkgo: 葉脈が2本1枚の葉に入る。脈を良く見ると二叉脈の先の方で再び連絡しているものがある。しかし、これが双子葉植物の葉との関係である証拠にはならない(Arnott 1950) 二叉脈: シダ植物に多いEx. コウヤワラビ: 二叉脈系だが分枝が結び付き網目状(原 1964) Goebel 1922
脈分裂組織: 葉の周縁分裂組織中に葉脈を作る
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1. 単葉 simple
leaf (adj. unifoliate): 葉身1枚 Ex. サクラ、ヤツデ、キク 2. 複葉 compound leaf: 葉身が複数の小葉からなる 小葉 leaflet (foliole, lobule): 複葉を構成する個々の葉 (adj. lobulated 分葉状の, 葉が分かれた)
頂小葉 terminal leaflet:
軸の先端にある小葉
小葉柄 petiolule: 小葉につく柄 (adj. petiolulate)
奇数羽状複葉 impari-pinnate,
odd-pinnate: 頂小葉がある Ex. フジ
2回羽状複葉(再羽状複葉) bipinnate/two times pinnately compound (深2回羽状
bipinnatisect) 3出葉 trifoliate 4回羽状 tetrapinnate 巻きひげ羽状複葉 cirrhiferous pinnate leaf: 頂小葉が巻きひげとなる複葉 Ex. Vicia, Lathyrus b. 掌状複葉 palmate compound leaf, palmately compound leaf: 葉柄先端から数個の小葉がでる - アケビ
三出掌状複葉 palmately
trifoliolate leaf、五出掌状複葉、多出掌状複葉
鱗片葉 scale (scaly)
leaf: 地上茎、基部、地下茎等についている鱗状の葉 複葉の進化California: 夏 = 乾期 ↔ 冬 = 雨期落葉樹は複葉多 → 個々の小葉 - 光合成最適表面積 春急速に開葉, 秋急速に落葉 → 単葉より有利 系統関係 = シダ植物: 複葉 → 単葉, 裸子植物: ?(Givnish 1978) |
トリコーム (trichome)植物表皮細胞が伸びたもの = 表皮組織(のみ)の一部毛状体 emergence: 基本組織や維管束等も含む突起物 乳頭(突起) papillae腺毛 glandular hairs 塩類腺・石灰腺 salt and chalk glands 蜜腺 nectaries 腺 (gland)油点 oil spot: 極小さな点
明点 (pale gland): 光に透かすと良く見える点
拡がって線状になっていたり斑状になっていたりする場合もある 表皮細胞の突起(腺状突起 = 分泌毛、腺毛) 巨大化した細胞含有物 腺点(腺体) glandular spot (pellucid dot)分泌に関係する腺 (極小さな分泌腺) ≈ 分泌組織 (↔ nonglandular 腺がない)
形態学的: 分泌細胞に取り囲まれた細胞の間隙(または細胞が壊れたもの)に分泌物や排泄物が大量に蓄積されている状態の場合が多い 油室(油腺) 精油腺: 精油
樹脂嚢: 樹脂 有毛度 = 個人差大 → 記載と標本照合し理解する 量・位置無毛 glabrous: 全くない(殆ど毛ない glabrate, glabrescent = ほぼ無毛、やや無毛)粗毛 hirsute 密毛 tomentose: 短くやや軟らかい極めて密生した毛 羊毛 woolly, lanate: (羊)毛に覆われた 氈毛: 極短毛が密生しビロード状 剛毛 setaceous, setose, strigose (adj. bristly, hispid): 小剛毛 setulose, hispidulous, strigillose 縁毛 ciliate: 縁にある毛 長さ・大きさ微毛 < 短毛 < 毛 < 長毛微毛 sub-glabrous: 殆ど見えない小毛 短毛 pubescent (短軟毛ciliolate): 短く(軟らかい)割に密毛 長毛(長疎毛の pilose, 長剛毛の hispid) 柔毛(絨毛) villus, villose, villous ≈ 長軟毛 (微柔毛 villosulous) 細毛(繊毛) cilium (ajd. ciliate): 軟かで細短毛 ↔ eciliate: 細毛がない絹毛floccose, sericeous: 絹様光沢あり真直ぐな細毛 綿毛: 細く軟らかく波打った毛 Ex. ヤマハハコ 軟毛 puberulent, puberulous: 軟かい毛 Ex. トマト茎毛 (細軟毛 pilose, 微軟毛 pilosulous) 羽毛 plumose 鱗毛: 平面をなす多細胞性の毛 → 葉面を覆うと光反射し光沢強い 形容詞柔微腺毛に覆われた glandular-pilose細堅毛で覆われた hirtellous 特性
decumbent (adj.) 横になった、傾伏の (Bot.)、(毛が)寝ている (Zoo.) 傾伏する(寝ているが先端持ち上がる)
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